ピッチング

球速が速い投手のフォームの特徴 2

球速が速い投手のフォームの特徴とは

こんばんは。萩台です。

引き続き球速が速い投手のフォームの特徴について解説していきます。

昨日は、高速群グループでステップ足の膝が伸びていることが特徴で、そのための簡易的なチェックとしてフットコンタクトランジが良いと説明しました。

本日紹介するのは、高速群の方がボールリリースの際に体幹が前傾位であることです。
これも昨日紹介した最大外旋からボールリリースの際に膝を伸ばせることに連動しています。

昨日と同様の研究において、
高速群の一番胸の張りが大きくなる最大外旋(MER)とボールリリース(REL)時の体幹前傾角度が大きいと言うことです。

山下投手を参考に見てみます。

引用:https://pacificleague.com/news/10015591

⑧番が最大外旋(MER)です。⑧から⑨で、ステップ膝が伸びているのがわかると思いますが、この時に力としては膝には後方に力がかかりますので、その反動で骨盤には前傾方向への力がかかります。それによって体幹がより前傾するメカニズムです。
専門的には二重振り子の原理と言われるものかと思います。

よく多いのが、⑧から⑨で膝を伸ばせないがために体幹が前傾せず、腕の力でボールをリリースするパターンです。これでは、下半身の力をボールに伝えることができず、腕の張りが出やすい原因になってしまいます。

昨日の膝の使い方がボールを振るための体幹前傾の動きと連動していることはお分かりいただけたでしょうか?まずは、投球しない状態で⑧番の姿勢を作ってみてください。

意外に姿勢が取れない選手が多いのではないかと思います。

ぜひ挑戦してみてください!

<参考文献>
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25435765/

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