ピッチング

球速が速い投手の関節トルクについて

こんにちは。萩台です。

前回と前々回まで球速が速い投手のフォームの関節運動の特徴について解説してきました。

今回は関節運動とその際に関節にかかるトルクについて解説していきます。

まずは関節トルクについて説明します。
トルクとは、簡単に言うと物体を回転させる力のことです。
関節トルクとはそのまま関節にかかる回転力そのもののことです。

例えば、立った状態で股関節を自分の力で真横にあげるとき際に
股関節には真横にあげるトルクがかかるといった具合です。
そこで研究結果を見ていきます。

結論から、
片足立ちの際の股関節屈曲トルクと
ステップ時に軸足股関節外転トルクが高い
と言う結果になっています。

股関節屈曲トルクは、片足立ちの際に軸足の股関節を前に曲げる力がかかっていること
股関節外転トルクは、ステップの際に軸足股関節を真横にあげる力がかかっていること
この二つの力が、高速群で特に強かったと言うことになります。

この力は股関節のヒンジ動作やパワーポジションの動きに代表されます。
この動きが出来ていると、投球フォームで身体の開きにくかったり、この研究のように球速が上がりやすかったりとより良い投球をするために欠かせない動きになります。
そのためにも、股関節特に殿部の筋力や柔軟性だと開脚ができないと関節に必要なトルクを生かすことができないかと思います。

フォームチェックでは、
後ろから見て膝がつま先より前に出ていないかどうか
真横から見て膝が股関節と足首の直線上にあるかどうか
この2点を特にチェックしてみてください!

<参考文献>
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/25435765/

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