守備

スローイングが速い内野手の特徴

スローイングが速い内野手の特徴

こんばんは。萩台です。

センバツが行われていますが、
どのチームもバットの打力への影響が大きいですね。

今大会の本塁打は15試合で2本とのこと。
7.5試合に1本のペースですね。

昨年が35試合で12本、2.9試合に1本ですから、
戦術面にも大きな影響を与えているのでしょう。
どのチームも得点力が下がっていることから、
守備の重要性も増している気がします。

このセンバツは、
全国の高校の監督・コーチ陣が注目しています。

どうしてでしょうか?
センバツの試合展開が夏の大会をどう勝ち抜くのか
戦略を決定する大事な参考になる大会だからです。

センバツに出場している
熊本国府は山田監督の考えのもと、
練習時間の8割が守備練習に使われているようです。

センバツの結果を見て
方針が守備に重きを置くチームも
多く出てくるかもしれません。

そこで、本日は内野手のスローイングについての記事にしていきます。
カテゴリー別に見ている研究ですから、
守備の上手い・下手を明確に反映しています。
ぜひ、チェックしてください

対象は、内野手経験のある中学生8名、高校生20名、大学生12名の計40名です。
ショートでの捕球から送球までの一連の流れを三次元解析しています。

結果から
送球のスピードは、
捕球してから軸足を一歩前に踏み出すまでの時間の速さ
に最も影響が強く出ていました。
また、中学クラスは他のカテゴリーと比較して
重心の移動距離が大きくなっていました。

内野のスローイングスキルを高めるためには
重心移動距離を小さくすることがポイントになりそうです。

この点を考えていきたいのですが、まずは
元ヤクルトスワローズの宮本さんの
捕球前の姿勢を見ていきます。

左足のつま先がやや上がって、
両股関節をしっかり深く曲げています。
この姿勢をパワーポジションと言いますが、
重心の移動距離を小さくするためには
捕球タイミングで左足に体重をかけすぎると
前にツッコんだ姿勢になってしまいます。

ツッコミを回避するためにパワーポジションで
右足を踏ん張らせる必要がありそうです。
ツッコミを制限できれば、
重心の移動距離も大きくならなくて済むでしょう

そのためのポイントは
軸足の股関節を捕球するまで深く曲げ続けることです。

投球時の肩の角度ですが、
中学で肘下り、もしくはサイドスローに近くなっていました。

大学クラスの体幹の使い方のデータが
非常に面白いのですが、
捕球してからステップをする際に体幹が一度後方に反れた後、
リリースで反れた体幹を戻す動きが見られました。

解釈は難しいですが、
おそらく手だけなく一連の動きの中で足の動きから
体幹・肩甲骨・上腕と連動しているのだと思います。

やはり、手だけで投げるよりも体幹の反動を
伴った方が速いボールが投げやすくなります。

非常に参考になるデータだったと思います。

選手の皆さんはぜひ捕球姿勢を動画に撮影して
身体のツッコミがないか
肘が下がっていないか
など確認してみてください。

頑張ってください。応援しています。

<参考文献>
https://sendai-u.repo.nii.ac.jp/record/1079/files/10-10.pdf

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