前回、骨盤姿勢によって前方移動に限りますが、
動作開始時間に違いが出るとお伝えしました。
今日は、同じグループの研究で
骨盤後傾姿勢による反応が遅い要因を
より詳細に見た研究について説明していきます
本研究でも同様に
スクワット姿勢からニュートラル姿勢と後傾姿勢の
2通りの姿勢からの
・動作開始時間
・重心位置
・床半力
・筋電図
・ストライド幅
を測定しています。
結果から、
骨盤後傾は前傾よりも
もも裏の大腿二頭筋・腹直筋の
筋活動が有意に弱く、かつ
床半力、蹴り出しが弱い
そしてストライドも小さい
結果となっていました。
また骨盤後傾の体幹の動きを観察すると
直立に近い姿勢から大きく前傾し、
また直立に近い姿勢に戻る
あおり動作が大きく
時間的なロスが見られました。
骨盤後傾からの
姿勢制御は、動作の不安定性と
それが故に筋力発揮も悪いという
結果でした。
大腿二頭筋は蹴り出しで働く重要な筋ですが、
骨盤後傾で筋発揮が弱くなるため、
瞬発的な動きを行うためには骨盤を前傾し
大腿二頭筋を使ったスタートを切っていく練習
そもそも大腿二頭筋を強化していくトレーニングが
必要かと思いました。
骨盤前傾時は、大腿後面の張り感を
感じながらスタートしていく必要性があります。
選手の皆さんは猫背には注意しましょう。
スタートが悪くなりますよ。
参考文献
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsatj/2/1/2_37/_pdf/-char/ja
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